技術資料 差圧流量計編3.

圧力が異なる場合の流量補正 ( 体積流量の補正)

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例:
飽和蒸気用差圧流量計で設計仕様圧力が1200kPa(G)ですが
実際に流れている圧力が900kPa(G)の場合のように
圧力が異なる場合は流量の補正が必要です。
仕様:1200kPa(G)飽和蒸気密度6.623kg/m3、流量計の最大流量値4000m3/h
流量指示値(流量表示器の読み)2500m3/hの場合(体積流量)

差圧(オリフィス)流量計では設計仕様と異なる条件で流れた場合には流量の補正
が必要で、異なる条件とは「飽和蒸気圧力」です。

補正式 蒸気用体積流量 SI単位 過熱蒸気の場合も同じ計算式
が摘要できますが、過熱蒸気密度
は蒸気表より求める必要があります。

式の導きは製品案内:差圧流量計
型式 RDT を参照ください。
蒸気流量の補正式 容積流量

上記式に数値を代入して計算すると

Q1:実流量(補正後の流量) 体積流量 m3/h  or   L/min  など
Q0:流量指示値 体積流量 m3/h  or   L/min  など
ρ1:異なる蒸気の密度 kg/m3
ρ0:設計仕様の蒸気の密度 kg/m3
設計仕様の蒸気の密度 ρ0 ρ0  6.623 kg/m3
異なる蒸気の密度     ρ1 ρ1  5.154 kg/m3
補正係数 1.134
流量計最大流量値 4000 m3/h
流量指示値                    Q0 2500 m3/h
実流量(補正後の流量)  Q1 2834 m3/h
誤差率 % F.S. フルスケール -8.35 % F.S.
誤差率 % R.S. リーディング -11.785 % R.S.

*飽和蒸気の密度は蒸気表より求めます。
 一般の蒸気表は絶対圧力で表示されて
  いますが流量計仕様圧力はゲージ圧力で
  表す事が多いのでご注意ください。
  飽和蒸気は圧力のみにより密度が決まり
  ますが過熱蒸気の場合は圧力、温度に
  より密度が求まり計算式は同じです。
  

*飽和蒸気900kPa(G)での密度は
  5.154kg/m3です。

飽和蒸気の密度は技術資料
蒸気編3. に掲載しております。

 

 補正の説明:上式のQ0×の右側の式部分を「補正係数」と呼び「流量指示値」に
 補正係数を乗じた値が実流量となります。
 上の場合では流量表示器の読み 2500 に 1.134 を乗じた、2834m3/hが実流量となります。

 差圧流量計での流量指示値とはオリフィスでの発生した差圧を開平演算した結果を流量指示計
 などへ表示または4〜20mADC出力した電流値を云います。

 上記例の計算式:エクセルはこちらよりダウンロードできます→ エクセル計算式

 飽和蒸気圧力から密度を自動読み込みで補正計算する場合→ エクセル計算式

 差圧流量計(オリフィス)にて温度・圧力補正システムを用いている機器では上記計算を
 マイコンなどでおこない真の流量を出力していますので、補正計算は不要です。

 

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