技術資料 面積流量計編 4

4.面積流量計 取付及び操作                                                戻る

面積流量計の取付及び操作

1.取付方法
(1−1)振動の少ない場所を選び、テーパ管の中心軸が鉛直になるように取付けてください。
     テーパ管の中心軸が傾斜しておりますと、フロート軸に摩擦抵抗が生じて
     指示流量に誤差を生ずる原因となります。

     どの程度の傾斜が許容されるのか問い合わせを頂くことがありますが、各型式により
     かなり構造が異なり一概には決められませんが、目視でも2度の傾斜角度はかなり大きい
     角度となりますので、おおよそ2度以内に取り付けてください。なお、2度の傾斜の場合の
     精度については各型式により異なりますし、仕様によっても異なる内容となりますので
     一概に精度は示せませんが、たいへん小さい誤差とだけは云えます。
     むろん、傾斜0度がベストなことは云うまでもありません。

    振動のある配管に取り付けると、流量計に振動が伝わり流量計を破損する場合が
    ありますので特にご注意ください。
    特に、ガラステーパ管流量計、アクリルテーパ管流量計では振動によりフロートが
    テーパ管に接触することでテーパ管が破損することになりますので、このようなテーパ管
    流量計では振動のある配管には設置しないでください。

流量計取付角度 目視2度以内の目安    
 

 

 

 

 

 

 

 

 


(1−2)取付けには可動部その他の部分の点検、修理又は交換に必要な空間を設けてください。
    又これらの管路の流れを止めずに行なう必要がある場合には、あらかじめバイパス管
    路を設けておいてください、バイパス配管例を下図に示します。

バイパス管設置例

(1−3)ガラステーパ管を使用する流量計を取付ける場合、配管に生ずる応力がガラステーパ
    管に伝わらないように流量計に接続する配管を確実に固定してください。
    ガラステーパ管を使用する流量計に限らず流量計の自重が重い場合には配管がたわま
    ないような適当な支持具を設けてください。

    配管応力、配管振動の発生が考えられる場合は防振継手フランジを流量計の前後に設置
    するなど流量計に応力、振動が伝わらない配管設計を考慮してください。

(1−4)逆流が起こる配管の場合lこは下流側に逆止弁を設け、又必要に応じて上流側にス
    トレーナを設置願います。

    水撃作用が起こる配管に取り付けると流量計が破損する原因となりますので、このような
    配管、場所には流量計は取り付けないでください。

(1−5)面積流量計はオリフイスと異なり、直管部を口径の10〜15倍設ける必要はありませ
    んが、バルブ等の取付けは必す2〜3Dの直管部を設けて下さい。
    一般的にはバルブは出口側に設けることが望ましいが、特にガス体の場合には流量計
    の入口側と出口側に設けてください。

(1−6)流量計取付ガスケットは配管内径より小さ<なりますと、流れが乱れることにより流量誤差
    が発生することがありますので特にご注意ください。

(1−7)管路に取付けたまま流量計の内部を洗浄することのある場合は、必要に応じ洗浄管を
    設けてください。

(1−8)配管に流量計を取り付ける際に流量計前後の配管に歪み及び配管応力の無い取付
    をおこなってください。流量計前後の配管に歪みがあると、流量計に配管応力が加わり流量計
    に歪みが生じ流量計内部部品の作動不良が生じて正常な流量計測が困難になる場合が
    あります。このような不適切は取り付け方法はおこなわないでください。
    このような流量計測が困難、あるいは流量計の作動に支障が出た場合は流量計前後
    の配管に歪み及び配管応力の存在が考えられますので、配管工事の具合を確認して
    適正な配管工事に修正してください。
    配管の歪み及び配管応力による流量測定の不具合に関しては弊社は責任を負いません。
    配管応力、配管振動の発生が考えられる場合は防振継手フランジを流量計の前後に設置
    するなど流量計に歪み、応力、振動が伝わらない配管設計を考慮してください。

2.測定及び操作
(2−1)バルブを開いて流量計内に流体を徐々に流し、管路及び流量計内の異物を抜き去り、
    指示が安定してから測定を開始してください。
    バルブはゆるやかに開閉し流量の調整は流量計の出口側でおこなってください。

(2−2)急激な弁操作をしないように注意してください。
    また、最高使用圧力・最高使用温度、各限界を超えて使用しますとガラスが破損する
    おそれがありますので注意してください。
    
    電磁弁などで流れを ON  OFF する場合に流量計2次側(下流側)が開放(大気圧)されて
    いるような配管で電磁弁などを開くと急激に流量が増大してフロート部品が上部部品または
    下部部品、テーパ管に突き当たり衝撃となって、部品破損やガラステーパ管、アクリルテーパ管
    では破損(割れ)が発生する場合があります。
    このような配管、システムでの電磁弁などはご使用なさらないでください。
    
    電磁弁などをご使用にて流量計が破損した場合は、いかなる理由においても弊社は責任
    を負いかねますので、あらかじめご了承ください。
    電磁弁などをご使用する場合はお客様の自己責任でご使用ください。

    液体用流量計でポンプを運転する際に、ポンプ始動時の液体が流量計を流れる流量が
    多いとフロートが急激に上昇して流量計の上部ストッパにフロートが衝撃的に突き当たり
    ストッパ破損、フロート破損、ガラステーパ管破損、アクリルテーパ管破損など発生する
    場合がありますので、ポンプ始動時に流量計を流れる流量はバルブなどで調整して
    徐々に流量を増して規定の流量に調整してください。

    配管に液体が無い状態で、いきなりポンプを始動すると、流量計に急激に液体が流入して
    ハンチング状態の作動となり、フロートが上部ストッパ、下部ストッパに衝撃的に突き当たり
    ストッパ破損、フロート破損、ガラステーパ管破損、アクリルテーパ管破損など発生する
    場合がありますので、ポンプ始動時に流量計を流れる流量はバルブなどで調整して
    徐々に流量を増して規定の流量に調整してください。

    ダイヤフラムポンプ、ピストンポンプなどのように往復動型ポンプで流体を流した場合
    は流量計の指示針は流れの脈流にみあった指示針が振れる作動となります。
    これは面積流量計の原理構造上であり、この振れは流量計の不具合ではありません。

    液体用流量計に気体、蒸気などを流すとハンチング現象が発生して内部部品が破損する
    場合があります。液体流量計に気体を流すことが考えられる場合は流量計二次側にバルブ
    を設置して気体を流す時にバルブ調整をおこないハンチング現象が発生しない操作を
    おこなってください。液体用流量計に気体、蒸気を流して流量計が破損、故障した場合は
    いかなる理由においても弊社は責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。

(2−3)テーパ管及びゲージグラス等が汚れた場合は必要に応じて洗浄してください。
    弊社の面積流量計は清浄な液体、気体の流量計測を想定して製造されております。
    流体に異物、ゴミ、垢、藻、などの流体成分と異なる物質が混入すると正常な流量計測
    ができないばかりか、流量計の作動に不具合が生じる場合があります。
    このような仕様書に記載された流体成分と異なる物質によって生じた不具合に関して
    弊社はその責任を負いません。

    液体の場合に低温下での凍結による不具合に関しては弊社はその責任を負いません。

(2−4)設計仕様(流体密度・粘度・圧力・温度)と異なる状態で流量測定を行う場合には指
    示値を補正する必要があります。

(2−5)指示部ガラス又はアクリルにて運転休止時に凍結の恐れのある場合は必ず水抜きをし
    てください。ガラス又はアクリル管内で流体が凍結すると流体膨張で破損する事があ
    りますのでご注意ください。

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