技術資料 液体編 4. 面積流量計 液体用流量計使用上の注意

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面積流量計 液体用流量計使用上の注意 気泡混入

過酸化水素水のように通常は液体であるが、徐々に分解して内部より酸素ガスが発生する場合は少流量用の面積流量計では流量計測ができません。

過酸化水素水は自然に内部より酸素が分解して発生する液体です。

気体が発生する液体かどうかは液体仕様を確認する必要があります。

通常の水でも気泡が発生して流量測定ができない場合もあります。

特に少流量タイプの型式では下の図のように流量計フロートの下に気泡が停滞してフロートを押し上げることにより、実際の流量に比べて指示が極端に大きく示すことになります。

一般的には、圧力が下がり、温度が上昇すると液体より気泡が発生しているようで、流量計上流より流量計の取付位置で圧力が下がり温度が上昇している場合は多少の違いはあるが、気泡が発生していると考える必要があります。

型式:PGF 気泡によるフロートの影響

フロート下部に気泡が停滞して、浮力によりフロートを押し上げてしまうために、正確な流量計測ができません。
この現象を「面積流量計の気球現象」と呼んでいます。

型式:MP-MCF-SA 気泡によるフロートの影響

フロート下部に気泡が停滞して、浮力によりフロートを押し上げてしまうために、正確な流量計測ができません。

この現象を「面積流量計の気球現象」と呼んでいます。

上のような金属テーパ管タイプの面積流量計では内部が見えないためにこの現象が発生していることに気づくのが困難ですので流れる液体に気泡が混入、もしくは液体より気泡が発生する液体ではないことを、あらかじめ把握してから流量計測をする必要がありますのでご注意ください。

上の2つの型式の例では少流量タイプを紹介しておりますが、サイズの大きなタイプの流量計でも、混入する気泡の量が多くなると浮力の影響で流量計測が出来ない場合が発生しますのでご注意ください。